最近、「金属アレルギーなので、銀歯をセラミックに変えたい」と
来院する患者さんが増えてきています。
金属製のアクセサリーやメガネのフレーム、ベルトのバックルなどでかぶれて、
ひょっとして金属アレルギーかも?と気付かれる方もいらっしゃるようです。
他院から当院に来られた患者さんのお話をお聞きすると、
歯医者さんに「金属アレルギーかもしれないから、銀歯をセラミックに取り換えた方がいいですよ」と言われ、
高額なセラミックをすすめられるケースも多いようです。
しかも、銀歯を外す際に無理な力がかかって歯が折れたり欠けたりすることもあります。
(歯が破折してしまえば大抵の場合抜歯されます)
パッチテストなどで歯科金属が原因と分かっている場合以外は、
わざわざ破折→抜歯の危険を冒してまで、今問題が起きていない銀歯を外す必要はない、
というのが私の考えです。
ですから当院では、患者さんの不安心理をあおってセラミックへ誘導することはしていません。
銀歯のところがムシ歯になっていたときにセラミックにしていく方が、
総合的に見て歯のために良いと考えています。
右下大臼歯(6番)の「銀歯」が欠けて、痛みがありご来院。金属アレルギーが心配で、セラミックスでの治療をご希望されました。非常に大きな「虫歯」でしたが、『ダイレクトボンディング』にて即日審美修復いたしました。
他院で何度か「銀歯」を入れてもらうも、フロスが引っかかって外 れてしまったご様子。「金属アレルギー」もあり、今回は「セラミ ックス治療」をご希望で、相当「大きな虫歯」でしたが、『ダイレクトボンディング』にて即日審美修復しました。
体のどこかに慢性の病巣(細菌感染)があると、免疫細胞(体の防衛軍)はすでに“臨戦態勢” に入っていますので、
アレルギーの原因物質に過敏に反応しやすくなります(病巣感染)。
例えば、歯周病・ 根尖病巣・蓄膿・扁桃炎・腎炎などの病巣がある場合は、
その病巣が治癒すればアレルギー症状が改善される可能性があります。
慢性の病巣の有無を充分に検査して治療することと、
歯に関して言えば、毎日のブラッシングとフロス、歯間ブラシでのケアが非常に重要です。