『歯が割れたら抜歯』これが一般的な歯科治療のセオリーです。
患者様も、歯科医院で
「この歯は割れているので残せません。抜歯になります」と言われたら、
納得するしかないと思います。
ところが、他院で「抜歯」と言われた歯も、当院では7割以上残すことができています。
天然歯が真っ二つに破折! 2根を別々に根管治療 オールセラミッククラウン
上の写真の患者様は、
ある日突然、「食いしばり」と「歯ぎしり」が原因で、
左上第1小臼歯(4番)の 天然歯が真っ二つ(!)に破折してしまいました。
以前他院にて、
反対側の右上第2小臼歯(5番)も同様に「破折」→「抜歯」されてしまったそうです。
これ以上歯を失いたくないとの思いから、当院ホームページを見つけ来院されました。
ここまで大きく歯が割れてしまうと、
どこの歯科医院に行ってもほぼ確実に「抜歯」と診断されると思います。
(その後はお決まりの「インプラントをおすすめされるパターン」が多いです。)
ですが当院では、2根を別々に『根管治療』を行いました。
『歯周外科』後、『2根にファイバーコア』と 『2根を連結固定したオールセラミッククラウン』で 審美補綴いたしました。
これは、30年間で初めて の治療法でしたが、
無事、天然の歯の根を残して治療することができました。
天然歯を5年でも10年でも持たせることができれば、
抜歯を回避できたことで患者様の意識も変わり、
毎日のケア(歯みがき・フロス・歯間ブラシなど)や食生活を見直していただくことで、
お口の中の 健康状態はかなり良い方向に変わります。
長年治療をして日々感じることですが、やはり天然歯に勝るものはありません。
ご自身の歯を大切にしていただき、
なるべく歯科医院のお世話になることがないように、
お口の健康状態をキープしていただきたいと願っています。