ムシ歯予防のために 10 年以上、
6 ヶ月ごとの歯の定期検診を継続していたにもかかわらず、
「ムシ歯の 進行」を見逃され突然「抜歯になります」
と診断されてしまった...
このようなケースが実は時々あります。
保険診療を行なっている医院は、
患者さんの数(少し専門的な言い方をすれば、保険請求のためのレセプト枚数)を
増やすことで経営が成り立っています。
定期検診に通院してもらうことで数を確保するのですが、
先生が検診に割く時間は(忙しいので)あまり取れず、
歯科衛生士さんが行なうクリーニングも、短時間だったり技術不足だったりするなど、
ムシ歯が見逃されやすい環境になりがちだと言えます。
「歯科治療の7 割は、以前処置したところの再治療」という話もあるくらいで、
大変残念なことですが、
「患者さんが ムシ歯になっても、医院の収益になるから問題ない」
と考える歯科医も中にはいます。
これは私の持論ですが、ムシ歯の取り残しなどがない良質な治療を受けて、
きちんと毎日の歯みがき(歯間 ブラシやフロスなども含みます)ができていれば、
定期検診を受けなくてもムシ歯が再発する可能性は かなり低くできます。
ムシ歯になって削ってしまえば、二度と元には戻りません。
そのまま歯の死刑宣告 にも等しい「抜歯」へと続くベルトコンベアに
乗ってしまうことも多々あります。
ぜひご自身で、歯を大切にする習慣をつけてあげてください。