先日、他院2軒にて、3本の歯を「抜歯!」と診断された患者様が、
【歯を抜かない治療】をご希望で、 当院ホームページを見つけて来院されました。
この患者様は、自費のゴールドやメタルボンドを入れておられることから、
歯に対する意識の高い方なのだと思います。
他院で「抜歯」と診断されたのは、治療済みの歯でした。
当院にて精査すると、その歯は根管治療の途中で間違った方向に大きく削られ、
歯に穴をあけられていました(パーフォレーション)。
治療を行った歯科医師は、患者様には何も告げずに、
その状態のままでフタをしたようです。
内部の「巨大な虫歯」が「歯肉縁下(しにくえんか)」を超え、
なんと「骨縁下(こつえんか)」まで広がって いました。
非常に難易度の高い症例でしたが、
当院にて、『根管治療』と『歯周外科』の後、
『ファイバー コア』と『オールセラミッククラウン』で奇跡的に審美補綴いたしました。
抜歯は、歯の死刑宣告と同じです。
救える歯を最大限努力して救うことが、私の歯科医としての信条の一つです。
ところで、この患者様が他院で抜歯の診断を受けた歯のうちの 1本は、
当院で咬合調整をしたところ、痛みもなくなり落ち着きました。
患者様には様子を見ていただいていますが、
今のところ、痛みや不具合もなくお過ごしいただいているようです。
昔治療したはずの歯でも、内部に虫歯の取り残しがあったり、
治療が途中なのにフタをされて「治療が終わったことになっている」ケースもあります。
1 年で症状が出ることがあれば、5 年 10 年経ってから
痛みや歯ぐきの腫れなどの症状が出て気付くこともあります。
気になる歯やお口の違和感、痛みなどが ありましたら、お気軽にご相談ください。