「年を取ったら歯が抜けてしまうのは当たり前」という風潮が日本にはありますが、
歯が抜ける(抜歯になる)原因は、重度の歯周病や虫歯だけではありません。
スポーツをしている時や階段の踏み外し、交通事故などで顔を打った場合にも、
歯が折れたり抜けてしまったりすることがあります。
下の写真の患者様も、約5ヶ月前に、自転車で転倒してしまった時に
前歯を強打されたとのこと。
左上の 中切歯(1番)が抜けてしまったそうです。
さらに、両隣の右上中切歯(1 番)と左上側切歯(2番)も 先端が破折してしまいました。
他院にて「仮歯」を入れてもらったそうですが、先日取れてしてしまいました。
「両隣の天然歯を大きく削るブリッジ」や「手術を伴うインプラント」には抵抗があり
、友人(当院の患者様)のご紹介で来院されました。
非常に難度の高い症例でしたが、当院にて欠損部・破折部を、
即日『ダイレクトブリッジ』で審美補綴いたしました。
患者様にも「麻酔も全く痛くなくて、思った仕上がりに治療していただけて、
嬉しいです。ありがとうございました!」というお言葉をいただきました。
ブリッジは、固定性が高く歯が安定するので、比較的かたいものも食べることができます。
ただし、保険のブリッジの場合は、両隣の健全な歯をかなり大きく削り取らないと
固着できません。また、保険の場合はセメントの質も良くないので
時間と共にセメントが劣化し、隙間から虫歯になって両隣の歯も最悪抜歯...
という目に遭うことも少なくありません。
当院で行なっている『ダイレクトブリッジ』は、
歯をほとんど削らずに接着できるため健全歯への負担が少なく、
ぴったりと接着するので虫歯になる可能性も少ないのです。
私の父もダイレクトブリッジを入れて 間もなく20年近くなりますが、
今もまったく問題なく機能し、両隣の歯を含め、予後も大変良好で本人も喜んでいます。