人類が悩まされ続けている「虫歯」や「歯周病」の原因は、
バイ菌(細菌感染)です。
「細菌」の大きさは、ナノレベル(1万分の1ミリ)。
CTやMRIでは、直接見ることはできません。
ましてや、拡大率10倍程度の歯科治療用の顕微鏡では、
全く不可能です。
狭くて、暗くて、湿ったお口の中で、
ミクロン単位の細かい作業を手探りで行うのが、現在の歯科治療です。
(最新の手術用ロボットでも、ミクロン単位の精度は到底不可能です。)
治療開始前に「私の歯は残せますか?」と患者様から
ご質問いただくこともあります。
ご自身の歯を大切に思ってくださっているからこそのご質問ですし、
不安なお気持ちもよく理解できます。
しかしながら、目に見えない敵(細菌)と戦って行くわけですから、
事前(治療前)に、治療の予後を正確に予想するのが
非常に困難な場合もあります。
また、残念なことに、人間は誰しも決して
「老化」を避けることはできません。
当然、【歯の神経(歯髄)】も年齢とともに、
確実に細くなり萎縮していきます。
つまり、血管は細くなり、血流の減少と治癒力も低下します。
例えば、「虫歯治療」が完了した後でも、
長年の細菌との戦いに疲れきって【歯の神経(歯髄)】が
衰弱死・過労死してしまう場合があります。
このような症状は、「治癒力」が徐々に低下傾向にある、
40歳代以降の患者様に時々みられます。
しかしながら、たとえ【歯の神経(歯髄)】が
衰弱死・過労死したとしても、正しく『根管治療』を行えば、
歯は十分保存可能です。
お口の中の細菌を減らすよう、歯みがき・フロス・歯間ブラシを
行なっていただければと思います。
2020.08.12ブログ
歯科治療は細菌との戦いです。
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