4年前に他院で歯の根の治療(根管治療)を受け、
治療途中で通院をやめて放置していた患者さんが、
近頃腫れと痛みが出てきたので、3ヶ所の歯科医院を受診したところ、
いずれの医院でも「抜歯」と診断されたとのこと。
どうしても歯を残したいという思いから、
当院ホームページを見つけて来院されました。
通院回数が多いのは、良い歯医者さん?
一般的な歯科医院で歯の根の治療を受けると、
通院回数が多くなることがあります。
「回数が多いのは、しっかり治療してくれているからだ」と
評価される向きもあるようですが、
保険治療主体の医院では、できるだけ大勢の患者さんを診ないと
経営が成り立たないので、どうしても一人あたりの治療時間が短くなります。
10分15分では、ろくに治療もできないまま、
フタを外して薬を詰め替えたらもう次の患者さんの時間です。
特に根管治療は保険点数が不当に低い、と
歯科医の間で言われている治療でもあり、
「何度も通院してもらって保険点数を稼がないとやっていけない」という
歯科医の内輪話も耳にしたことがあります。
当院では、2回での終了をめざしています
本当は、根管治療は時間をかけて
ていねいに行なえば数回で終わります。
当院では、1回あたり約1時間半の時間をかけて治療を行い、
2回での終了をめざしています。
(他院で抜歯と言われたケースなどの中には
もう少し回数がかかるものもあります。)
治療中にお疲れになったら少し休憩していただいたり、
お手洗いに行っていただくこともできますので、
何でもお気軽におっしゃってくださいね。
前述の患者さんは難易度の高い症例でしたが、
当院にて『歯周外科』と『歯根分割(Bicuspidization)』、
『根管治療』を行なった後、
『ファイバーコア』と『オールセラミッククラウン』にて、
無事に審美補綴いたしました。
患者さんからも「大満足です!ありがとうございました!」という
お声をいただきました。
歯の根の治療の途中で通院をやめてしまい、痛みが出てきた歯でも、
他院で「抜歯しかありません」と通告された歯でも、
まだ残せる可能性があります。
その一本の治療を機に、歯を守ろう、大切にしようという
意識が芽生えていただければ幸いです。