人間は千差万別ですので、体質(免疫反応)も個人個人大きく異なります。
例えば、「蕎(そば)や小麦アレルギー」は当事者にとって大変深刻ですが、
多くの方にとって蕎や小麦は全く無害で、むしろ栄養価が高く人気のある食べ物です。
いまや国民病とも言える花粉症もアレルギーです。なぜアレルギーは起こるのでしょうか?
●生活環境の変化に伴って増加する『アレルギー』
そもそも、免疫細胞(体の防衛軍)が相手を『異物(敵)』と
判断した時に、アレルギー(戦争)が起きるのです。
400万年とも言われる人類の進化の歴史を紐解いてみても、
数百年〜数千年前まで人類は、金属や化学物質とは全く無縁でした。
口にする食べ物も地産地消が原則でした。
しかし、近年(特にこの百年)、人類は遺伝子的には全く変化していないのに、
私たちを取り巻く生活環境は激変しています。
アレルギーの原因物質(アレルゲン)となる
異国の食べ物・植物・生物、化学物質、金属、遺伝子組み換え食品など、
私たちの先祖が接した経験のないモノは枚挙にいとまがありません。
●金属アレルギーの盲点、お口に入っている金属のつめ物・かぶせ物
アレルギーを防ぐには、原因物質をできるだけ体に入れないことです。
例えば金属アレルギーの場合、金属を含むアクセサリーなどを
身につけないようにすることが大切です。
ところが、皮膚のかゆみやブツブツ、赤みなどが長年治らないという方は多く、
皮膚科に行っても「原因不明」でステロイド剤を処方されただけ、というお話をよく聞きます。
これまでに保険で虫歯治療を受けたことがある方のお口の中には、
たいてい金属のつめ物やかぶせ物が入っています。
こちらは、 皮膚科で『扁平苔癬(へんぺいたいせん)』と
診断された患者さんの足の写真です。
お口に入っていた保険の金属(つめ物とかぶせ物)を
除去してセラミックの素材に変えたら、足のブツブツもかゆみも治りました!
●口腔内金属を除去することで、皮膚症状がきれいに治るケースが増えています。
お口の中の金属も、もちろんアレルゲンになり得ますし、
お口の中だけでなく、全身の皮膚に症状が出るケースもあるのです。
この場合には、歯医者さんで金属を除去してもらい、
金属アレルギーの心配のないセラミック系の素材と交換する必要があります。
現在、金属アレルギーの症状が出ていなくても、長い年月の間に溶け出した金属イオンが蓄積され、発症する場合もあります。早めに危険な金属は除去した方が良いかも知れません。